COLUMNコラム

2025/12/02

歯並びに悪影響?口呼吸の5つのデメリットと改善方法とは

長いマスク生活の中で口呼吸をする方が増えてきています。

通常、鼻で呼吸をする「鼻呼吸」が正しいのですが、マスクを鼻まで覆うと息苦しさを感じてしまい、口呼吸になってしまいがちです。

ただ、口呼吸をしていると、「歯並びに悪影響がある」「むし歯や歯周病のリスクが高まる」「感染症になりやすい」など多くのデメリットがあります。

そこで、今回は口呼吸のデメリットと改善方法について詳しくご紹介します。

口呼吸の5つのデメリット

歯並びの悪影響がある

歯並びは「遺伝」「生活習慣」が大きく関係しています。

日常的に口呼吸をしていると、口周りの筋肉が衰えてしまいます

正しい歯並びは、唇を閉じている外側からの力と舌の位置でバランスを取っています。

ただし、日常的に口呼吸をしていると、外側からの圧力がかかりません。

また、口呼吸をしていると舌が正しい位置につかず、下の歯を押しやすくなってしまいます。

そうすると、歯に適切な力がかからないので、歯並びが少しずつ前に出てきやすくなり、出っ歯や口元が盛り上がった口ゴボになりやすくなり、歯並びに悪影響があります。

 

むし歯や歯周病のリスクが高まる

唾液には細菌を洗い流す「抗菌作用」歯の再石灰化を促す作用があります。

しかし、口呼吸をしているとお口の中が乾燥して、唾液の働きが弱くなってしまい、細菌が増殖しやすくなってしまいます。

むし歯や歯周病は細菌による感染症なので、細菌が増えると歯を溶かしてむし歯になる、歯ぐきに炎症を引き起こして歯周病が悪化してしまいます。

そのため、口呼吸ではなく鼻呼吸をして、お口の中が唾液で潤っている状態が理想的です。

 

口臭がしやすくなる

口臭にはさまざまな原因がありますが、多くはお口の中の汚れがタンパク質を分解してにおいが発生します。

誰でも生理的な口臭はありますが、お口のにおいは唾液の分泌に関係してきます。

「しっかり噛む」「話す」など口を動かすと唾液腺が刺激され唾液が分泌されます。

ただ、先ほどお話したように、口呼吸の場合はお口の中が乾燥して唾液が少なくなってしまいます。

そうすると、お口の中で細菌が増えやすい環境になってしまい、毒素を排出しやすくなるので口臭の原因になってしまいます。

 

アレルギーや風邪になりやすくなる

通常、鼻で呼吸する「鼻呼吸」が一般的です。

鼻で呼吸をすると、鼻毛などがフィルターの役割をして、細菌やウイルスが侵入するのを防いでくれます

一方、口呼吸の場合にはそのまま粘膜に細菌やウイルスが直接付着してしまいます。

そうすると、細菌やウイルスが入り込みやすく、口呼吸でお口の中が乾燥していることでこれらの細菌やウイルスが増殖しやすい条件が揃ってしまい、風邪やアレルギーになりやすくなってしまいます。

 

また、鼻呼吸の場合には、冷たく乾燥した空気でも鼻の粘膜が湿っているので、温かく加湿された状態で入り込むため、細菌が増殖しにくくなります。

 

発音に影響が出る場合がある

口呼吸が習慣化してしまうと、お口が開いている状態が続きます。

そうすると、舌が正しい位置ではなく、下顎や下の前歯辺りについてしまいます。

通常、上顎のポコッとした部分についている状態が正しいのですが、舌がだらんとした状態が続くと、舌の筋力が弱くなってしまい、発音に影響が出ることがあります。

 

特に「サ行」や「タ行」に影響が出ることが多く、滑舌が悪くなってしまうことも。

口周りの筋肉や舌の筋力が衰えないようにするためにも、口呼吸ではなく鼻呼吸をすることが大切です。

 

口呼吸の原因

アレルギー鼻炎などの鼻づまり

風邪などをひくと、鼻づまりになることが多いですが、慢性的に鼻づまりの場合には、アレルギー性鼻炎の可能性があります。

アレルギー性鼻炎の場合には、一時的ではなく、慢性的に鼻づまりになってしまいます。

そうすると、鼻で呼吸しにくいので、口呼吸になり、それが習慣化しやすくなることも。

また、口呼吸を続けていると、口周りに筋肉が落ちてさらに口呼吸しやすい悪循環になります。

 

また、慢性的なアレルギー性鼻炎でなくても、花粉症の方もいるのではないでしょうか。

3~4か月程度の期間でも、その間に口呼吸のくせがつくと、そのまま口呼吸になってしまう方もいます。

 

・歯並び

歯並びによって口が閉じにくい場合も口呼吸になってしまうことがあります。

出っ歯や受け口などの場合には、下顎や上顎が出ているので、口が閉じにくく、自然と口呼吸になる場合があります。

また、上顎がせまい場合も舌が正しい位置につきにくいので、口呼吸になりやすいです。

歯並びや顎の形は自然に正しい位置にくることはないので、矯正歯科に相談して歯並びを整えることをおすすめします。

見た目のきれいさだけでなく、口呼吸の改善、むし歯・歯周病のリスクを軽減、かみ合わせがしっかり噛めるなどのメリットがたくさんあります。

 

 

・口の周りの筋力が低下

幼いころからやわらかいものばかり食べていると、噛む力が発達しませんし、お口の筋力の低下につながります。

ファストフードや洋風の食事は固いものが少なく、あまり噛まずに食べる習慣がついてしまうことも。

昔は和食中心の生活だったので、歯ごたえのあるものを噛んで顎の発達が促されやすかったのですが、今はやわらかい食事が増えてきています。

ただし、小さい頃からやわらかいものばかり食べていると、顎の成長が促されにくくなります

そうすると、歯が並ぶスペースが足りずに歯並びが悪くなります。

そして、歯並びが悪くなると口呼吸を引き起こしてしまうこともあります。

口周りに筋力を維持するためにも、歯ごたえのある食事も取り入れましょう。

 

・舌のくせ

舌で前歯を押すくせがある方は、口が開きやすくなります。

そうすると、口呼吸になりやすく、歯並びが悪くなる原因にもなりかねません。

舌のくせは、意識をして少しずつ改善できますので、早めに正しい位置に舌を置くトレーニングをしましょう。

 

口呼吸を改善するには

矯正をする

出っ歯などの歯並びが影響して口呼吸を引き起こしている場合には、歯並びを整える矯正が必要です。

デコボコになってしまった歯並びは、自然に整うことはありません

歯並びが悪いと歯ブラシが当たりにくく、汚れが残りやすいことや、かみ合わせが悪くなって顎の負担がかかる、見た目のコンプレックスを抱きやすいなどさまざまなデメリットがあります。

 

歯並びが原因になっているか、確認するポイントは口を閉じた時に口元が盛り上がっている口ゴボになっている、口を閉じると下顎部分に梅干しのようなしわが出る場合には歯並びが原因になっていることが多いです。

 

歯並びが改善すると、お口が閉じやすくなり、鼻呼吸に移行しやすくなります。

また、矯正をすると審美的に歯並びがきれいになるだけでなく、清掃性も良くなるので、口臭やむし歯・歯周病のリスクが軽減します。

そのほかには、しっかり噛むことで顎や脳の刺激が伝わり、顎の骨が減るのを予防する、認知症のリスクを軽減するなどの効果が期待できます。

 

矯正の種類

・ワイヤー矯正

歯に「ブラケット」という装置をつけて、ワイヤーを通して、動かしたい方向に適切な力をかけて徐々に歯を移動させることで歯並びを整えます。

装置やワイヤーの調整はすべて歯科医院で行うので、患者さまが装置をつけたり、外したりする手間はありません

 

ワイヤー矯正の中でも歯の表面に装置をつける「表側矯正」、歯の裏側に矯正装置をつける「裏側矯正」があります。

また、装置も金属の装置だけでなく、見た目が白く、矯正装置が分かりにくい「審美ブラケット・ワイヤー」があります。

 

患者さまのご希望に合わせて、矯正の種類をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

 

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、ご自分の歯に合ったオーダーメイドのマウスピースを製作して、形の違うマウスピースに変えることで、少しずつ歯を動かす方法です。

ワイヤー矯正は、取り外しができませんが、マウスピース矯正は取り外しができるので、「歯磨き」「食事」の際も、矯正前と同様に歯磨きや食事が可能です。

また、透明のマウスピースを使用するので、矯正をしていることを周囲の方に気づかれにくいメリットもあります。

また、違和感や痛みも覚えにくい矯正といわれています。

 

最近では、適応できる範囲も広くなり、ほとんどの症例に対応しています。かみ合わせを含む歯並びにも対応してり、ワイヤー矯正とよく比較して検討すると良いでしょう。

 

 

舌のトレーニングをする

舌の正しい位置は上顎のポコッと出ている部分です。

しかし、口呼吸のくせがついていると、口がぽかんと開いているので、舌の位置も下顎についてしまいます。

また、口呼吸が習慣化していると、お口の周りの筋力が低下して、さらに口呼吸になりやすいので、舌のトレーニングを行います。

 

・正しい位置に舌を置く

上顎の出ている部分に軽く当たるように舌をつけましょう。

舌の筋肉がついてくると慣れてきますので、続けて行いましょう。

 

・舌をならすポッピング

舌に位置に慣れたら、そのまま口を開けてポンっと音が鳴るように舌を鳴らしましょう。

音を鳴らす前に舌の裏のすじが引っ張られているような感覚があるか確認しましょう。

1日2回程度、10~15回を目安に行ってください。

 

【まとめ】

口呼吸をしていると、歯並びに影響がある、むし歯や歯周病のリスクが高まる、風邪をひきやすくなるなどデメリットが多くです。

気をつけて治せるといいのですが、口が閉じにくい歯並びもありますので、その場合には矯正で歯並びを整えることをおすすめします。

矯正にも種類があり、患者さまに合ったものをご提案いたします。また、歯並びをよくするための矯正で、お子さまの場合は顎の発育に合わせて矯正を行うことで鼻の通りもよくなることがあります。

口呼吸が気になる方はお気軽にご相談ください。

 

 

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