COLUMNコラム

2026/02/19

インビザラインも痛みが出るの?その原因や対処法とは

「インビザラインは矯正中に痛みがあるの?」

矯正を検討している方は、痛みがあるか気になる方もいるのではないでしょうか。

インビザラインはワイヤー矯正に比べて、痛みを感じにくい矯正方法といわれています。

また、もし痛みや違和感を覚えても、対処法を知って多くとスムーズに対応ができます。

そこで今回は、インビザラインの痛みの原因や対処法について詳しくご紹介します。

矯正で歯が動く仕組み

歯を支えている「歯周組織」には「歯根膜」というクッションの役割をした膜があります。

 

矯正で歯に力が加わると歯根膜に伝わります。

歯が動く方の歯根膜は縮んで、反対側は引っ張られます。

歯根膜は一定の厚さに戻ろうとする働きがあるため、厚みに変化が生じると、骨に変化が生じます。

縮んだ方の歯根膜は元に戻ろうとして、歯根膜が伸びた方は、元の厚みに戻ろうとして「吸収」と「再生」を繰り返しているため、これらのしくみを活かして矯正力をかけて歯を動かします。

 

そのため、歯に負担がかかるような強い力はかけることはありません

歯の周りの組織や歯に負担がかからない弱い力を継続的にかけながら、骨ができるのを待つことを繰り返します。そのため、1ヶ月に歯を移動できる範囲は0.5~1ミリ程度と考えられています。

 

インビザラインの痛みの原因

 

痛みの感じ方は個人差があるため、全く痛みが出ない方もいます。

インビザラインはワイヤー矯正に比べて、痛みが出にくい矯正ですが、痛みが出るケースも。

インビザラインで痛みが出る場合の原因として考えられるのは「歯が動いているため」「トラブルが起きている可能性」があります。

 

歯が動いているため

 

先ほどお話したように、歯に少しずつ力をかけて歯を移動しますが、力をかけた時に違和感や痛みを覚えることがあるようです。

個人差がありますが、初めてマウスピースを装着した時に「きつい」「押される」感じがある場合があります。

また、インビザラインは1週間~10日間程度でマウスピースを交換しますが、新しいマウスピースに交換した日が比較的違和感を覚えやすい傾向になります。

日数が経過してくると、マウスピースもなじみ改善されることが多いです。

 

マウスピースの取り外しの時

 

インビザラインは歯の表面に「アタッチメント」という小さい白い装置をつけて、歯への矯正力を高める場合があります。

このアタッチメントがついていることで、歯に力が加わりやすくなるのですが、マウスピースを取り外しの時に歯が押される場合があり、痛みが出ることがあります。

特にマウスピースの着脱に慣れていない時は、強い力がかかりやすくなってしまい、痛みが出る傾向になります。

マウスピースの取り外しのコツをつかむと痛みが軽減されやすくなります

また、歯並びが整ってくると、マウスピースもスムーズに取り外しやすくなるため、歯並びがガタガタな場合ほど痛みが出やすい傾向になります。

 

マウスピースの取り外しのコツ

指や爪だけで取り外しがしにくい場合には、マウスピースのリムーバーを使用して縁に引っ掛けて取り外しましょう。

 

マウスピースは奥歯から取り外し、内側から力をかけて取り外しましょう。

奥歯のマウスピースが取れたら、奥歯のマウスピースを両手で持って持ち上げるイメージで取り外してください。

 

食事をした時

 

矯正で歯を動かしている時には、歯に力がかかっているため、歯や歯の周りの組織が不安定な状態です。

その状態で固いものや噛みきりにくいものなどを噛むと、歯に痛みや違和感が出ることも。

インビザラインの矯正中は、マウスピースを取り外しができるため、きちんと外して食事をすれば、食事の内容に制限はありません。

ただし、固いものなどで違和感がある場合には少し控えたり、小さく切って食べたりするように工夫をしましょう

 

ゴムをかける時

 

噛み合わせのバランスを整える場合や顎の位置を整えるために、小さなゴムをかけることがあります。

その場合にも、力がかかるため、違和感があるケースがあります。

ゴムはいくつも種類があり、患者様の歯並びに応じて変えるため、痛みが継続して続く場合には、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。

 

矯正中のトラブルによる痛み

 

装着時間が足りず後戻りをした時

 

インビザラインは1日20~22時間の装着するルールがあります。

この時間、マウスピースを装着することで、徐々に歯を動かす設計になっていますが、マウスピースの装着時間が守られていないと、「歯が動かない」「後戻りをしている」可能性があります。

 

インビザラインはシュミュレーションをして、全てのマウスピースを製作するため、適切な時間マウスピースを装着していないと、シュミュレーション通りに歯が動かず、痛みを感じることがあります。

矯正中は歯を動かしているため、歯が不安定になりやすく、後戻りもしやすい状態になっています。

 

また、きちんとマウスピースがはまっていない状態だと、適切な矯正力がかからず歯に痛みが出る場合があります。

マウスピースを装着した時には、「アライナーチューイー」を噛んで全体的にマウスピースがはまっているか確認しましょう。

 

粘膜にアタッチメントやマウスピースが当たる時

インビザラインはマウスピースを使用するため、ワイヤー矯正に比べて、粘膜に当たりにくい装置になっています。

ただし、食事の際にマウスピースを外した時など、粘膜にアタッチメントが当たって痛みが出る場合があります。

また、マウスピースの辺縁が当たって痛みが出ることも。

 

歯が動いて痛みが出ている場合には問題がありませんが、装置によって痛みが出ている場合には対処する必要があります。

マウスピースの場合には縁を研磨することで改善することが多いです。

アタッチメントは小さく、普段はマウスピースを装着していると、直接粘膜に当たらないため、口内炎にはなりにくいですが、口内炎ができて改善しない場合には、調整も検討します。

この場合には、自分では調整ができないため、歯科医院に相談しましょう。

 

むし歯や歯周病などのお口のトラブル

 

インビザラインをスタートする前にむし歯や歯周病がないか確認し、ある場合には治療が終わってから治療を開始します。

そのため、大きなむし歯や歯周病が悪化することは少ないですが、お口の中のケアができていないとむし歯や歯周病の可能性があります。

 

インビザラインは食事の際に取り外しができるため、装置に汚れがつくことは少ないのですが、歯磨きをしないままお口に汚れが着いた状態でマウスピースを装着しているとマウスピースの中で細菌が繁殖してしまうため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

食事の後マウスピースを装着する際には、必ず歯磨きをしてから着けましょう。

むし歯の治療で被せ物が必要な場合だと、マウスピースを作りなおさなければいけない場合も。

その場合には、作りなおしにも時間がかかるため、治療期間が延びてしまうので、注意しましょう。

 

インビザライン中に痛みがある時の対処法

 

マウスピース矯正は取り外しができるメリットがありますが、自己管理が必要です。

痛みが我慢し続けていると、モチベーションが下がり、装着時間を守れないケースがあります。

矯正治療はむし歯治療に比べて期間がかかるため、痛みがある場合には無理をせず相談しましょう

痛みの原因を特定して対処していくことが大切です。

 

新しいマウスピースで痛みが出た場合

 

歯が十分動いていないため、歯に痛みが出ている可能性があります。

この場合には、1つ前のマウスピースを数日装着してみましょう。

十分な装着時間が確保できずに、歯が動いていない場合には、痛みを感じる前に装着していたマウスピースを一定期間つけることできちんと歯が動きます

 

そして、新しいマウスピースを装着しても痛みが出なくなったら、また、今まで通りのスケジュールに戻しましょう。

 

この時、必ず20~22時間以上装着することやマウスピースがしっかりフィットしているかを確認しましょう。

また、治療計画より治療期間がのびてしまうことが多いため、その点はご了承ください。

 

鎮静剤を服用する

 

歯が動く時の痛みを感じた時には鎮静剤を服用すると有効です。

市販の解熱鎮痛剤や、歯科医院で処方してもらう鎮静剤を服用する方法があります。

 

ただし、インビザラインの場合には、歯のしめつけやマウスピースを交換した際の痛みが持続的に続くことはあまりありません。

通常は2~3日で落ち着くことが多く、持続的に続く痛みは、ほかに痛みの原因がある場合があります。

歯科医院に相談するまでの期間、服用するのは問題ありませんが、日常的に服用するのは避けましょう。

その場合、鎮痛剤を服用しても、原因を対処しないと改善しないため、1度歯科医院に相談することをおすすめします。

 

食事はやわらかく強く噛まなくてもよいものを選ぶ

 

矯正中の歯は少しずつ動かしているため、不安定なため、強く噛むと痛みが出る場合があります。

そのため、強く噛む必要がない食べやすいものを選ぶとよいでしょう。

特にマウスピースを交換したばかりの時は、歯に新しい力がかかっているため、やわらかめの食事をおすすめします。

 

麺類は少し長めにゆでる、煮物なども少し長めに煮てやわらかめにするなど工夫をしましょう。

また、あらかじめ少し小さめに切っておくと噛む力負担が少なくなりますし、卵料理なども食べやすいのでおすすめです。

 

矯正用のワックスを使用する

 

アタッチメントの痛みがある場合には矯正用のワックスを使用する方法もあります。

マウスピースを装着すると、直接当たることは少ないため、痛みが出にくい傾向になりますが、食事の際などに痛みがある場合にはアタッチメントにワックスをつけて保護しましょう。

ワックスはご自分で取り外しができるため、マウスピースを着ける時はアンフィットを避けるため必ず外してから着けるようにしましょう。

 

マウスピースをやすりで整える

 

マウスピースの縁が当たって痛みが出る場合には、やすりで整えると痛みが軽減することがあります。

ただし、強くやすりをかけるとマウスピースが変形してきちんと歯が動かない可能性がありますので、心配な方は歯科医院に相談することをおすすめします。

 

【まとめ】

インビザラインは1ヶ月に1度程度交換するワイヤー矯正に比べて、1週間~10日程度で交換するため、1度にかかる力が弱く、痛みが出にくい傾向になります。

ただし、歯が動くタイミングで違和感を覚える場合や矯正装置によって痛みが感じることも。

その原因を特定して対処すると、ほとんど改善しますのでご安心ください。

インビザラインは透明のマウスピースを使用するため、見た目もほとんど分かりにくく、食事や歯磨きも今まで通りできる矯正方法です。

歯並びが気になっている方はぜひ1度検討してみてはいかがでしょうか。

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